大企業に住む病魔

最近のニュースでよく見かけるのが大企業が起こす不祥事です。神戸製鋼のデータ改ざん問題や日産・三菱・スバルなどの自動車メーカーの無資格者による完成検査、新幹線台車のひび割れ問題など、これ以外にも多数の不祥事があります。

大企業は資本・人材・組織などあらゆるものが揃っており、このような事態を起こすことがないというのが一般的な見方ですが、逆に大企業であるがために起こりうることかもしれません。大企業の経営者や経営陣は、その会社が培ってきた理念や方針に沿って、今の時代に合った戦略をたて経営をしていくものだと思います。しかし一部の経営者、特にサラリーマン社長といわれる人の中には在任中に実績を上げることだけに終始し独善的な戦略をたて実行させるというケースや、自己保身だけを考え組織が抱える問題に目をつぶり在任期間だけを全うしようとする経営者もいるようです。

またボードといわれる経営に近い社員たちの中にも、同様のケースが見られ、それが企業の成長を妨げるだけではなく、会社を危機に追い込むような事態を引き起こすこともあるのではないでしょうか。上司の顔色だけを窺い、問題や課題を先送りにし、問題が顕在化したときには一番に逃げ出すような役員や幹部が組織の中でも多数いるのが現実です。

冒頭に書いたような不祥事は企業が大きいがために意思の疎通を欠き、また組織が硬直化した中で起こるべきして起きたのではないかと考えています。

信用を築き上げるのは長い時間がかかりますが、失うのは一瞬だということをつくづく考えさせられます。

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